2020.01.21
ニュースリリース
海外店舗が積極的に中国のモバイル決済サービスを導入、 運営のデジタル化・売上と集客の拡大を図る、ニールセン調べ
ニールセンとアリペイ、海外旅行における中国人の消費傾向に関する報告書を発表
日本は、中国人旅行者がモバイル決済を使いたい国3位にランクイン
世界規模の調査会社「ニールセン」と、アント フィナンシャル サービスグループが提供する決済プラットフォーム「アリペイ(Alipay:支付宝、以下「アリペイ」)」は2020年1月21日、海外旅行における中国人の消費傾向に関する年次報告書を共同で発表しました。本報告書の調査対象は、中国人の海外旅行者(以下、中国人旅行者)4,837人および中国国外の店舗(以下、海外店舗)547店です。
本報告書では、中国本土以外の海外店舗が中国人によるモバイル決済の増加をきっかけに積極的に運営のデジタル化を進め、売上や集客の拡大を図っていることが明らかになりました。例えば、イギリス現地の店舗の内、78%が「店舗運営のデジタル化によって効率や売上の拡大が図れるのであれば、同業者にアリペイを推奨する」と回答しています。
また、中国人が海外旅行中の決済手段として、中国国内で使用しているモバイル決済の利用が引き続き増加していることが明らかになっています。2019年の、中国人旅行者がモバイル決済を使用したい国の上位10か国はシンガポール、韓国、日本、オーストラリア、フランス、タイ、ニュージーランド、カナダ、イギリス、アメリカで、日本は3位にランクインしました。
中国・北京市在住の馬さん(女性)は次のようにコメントしています。「日本への旅行が大好きで、毎年2、3回は訪れます。ほとんどのデパートでアリペイのクーポン券をもらうことができますし、プラチナ会員なので特別優待の為替レートで買い物できます。東京、大阪など多くの日本の人気観光地でアリペイが使えるようになり、ますます便利になっていると実感しています。」
中国人観光客による海外旅行中のモバイル決済の利用が定着したことで、世界各地で中国人向けのモバイル決済の導入が急速に進んでいます。さらに店舗は、決済手段だけでなく、マーケティングツールをはじめとしたデジタルソリューションの採用を検討しており、イギリスでは7割近くの店舗がアリペイの決済機能以外のオプションサービスを利用したことがあると回答しています。アリペイの決済以外の機能を利用したことがある海外店舗の内、88%はそのデジタルソリューションが自店舗のマーケティングに役立っていると回答しており、63%の店舗が運営効率が向上したと考えています。
日本におけるアリペイ導入店舗のエピソードについては、下記のアリババ公式ニュースサイト「Alibaba News Japan」をご参照ください。
https://jp.alibabanews.com/topic/inbound/
アント フィナンシャル サービスグループ 国際ビジネスグループ プレジデント
Angel Zhaoのコメント
「より多くの海外店舗がアリペイの決済機能だけでなく、他のデジタルソリューションを活用するようになってきました。実店舗がデジタルエコノミーの一部として運営され、世界中の消費者により多くのパーソナライズされた体験を提供できるようになります。アリババエコシステムの一員としてのアリペイは、ビジネスのデジタルトランスフォーメーションを支援していきます。また、世界中のマーチャントがイノベーションを起こし、観光ニーズの増加を事業に取り入れ、成長しつづけられるようお手伝いします。」
今回の報告書では、海外の小売業界におけるデジタル化の新たな動きが示されており、オンラインとオフラインのビジネスの融合が進み、これまで以上に中国人旅行者の影響力が増していることが明らかになっています。
調査結果ハイライト
中国人の海外旅行における消費規模は引き続き拡大し、その傾向は地方都市にも波及
1人当たりの海外旅行の回数、旅行支出、今後の旅行予算において、1級都市と2級、3級都市との差は急速に縮まっています。1人当たりの年間海外旅行支出額は、3級都市在住者と1級都市在住者の差額が、2019年には606米ドル(約6.7万円*)と大幅に減少しました。2018年の3級都市在住者と1級都市在住者の差額は1,724米ドル(約19万円*)でした。*1米ドル=110円で換算
中国人旅行者のモバイル決済での取引回数も引き続き増加
中国人旅行者が海外旅行中にモバイル決済を利用する割合は、2019年には10回の支払いのうち平均3.4回で、2018年の3.2回からさらに増加しました。
中国のモバイル決済ソリューションの導入拡大が、中国人旅行者の購買意欲を拡大させる
調査によると、ヨーロッパへの中国人旅行者の92%が、現地で中国のモバイル決済に対応する店舗が増えれば、支払いをスマートフォンでするようになるだろうと回答しており、89%が現地で買い物しやすくなると答えています。
モバイル決済は支払手段の提供だけではなく、店舗運営のデジタル化も促進
中国のモバイル決済の導入が進むイギリスでは、海外店舗の88%が中国の決済プラットフォームで提供されるオプションサービスが自社店舗のマーケティングの助けになっていると認めており、63%が店舗運営の効率が改善したと評価しています。
海外店舗が、デジタル化と中国のモバイル決済サービスの活用を継続したいと回答
海外店舗の66%が今後店舗運営のデジタル化を実行したいと考えており、中国のモバイル決済サービスを活用したプロモーションやマーケティング活動を一層進めていきたいと考えています。
海外店舗が、運営の効率化や売上拡大の観点から、同業者にアリペイ導入を推奨と回答
イギリス現地の店舗の約78%が「デジタルツールを活用して店舗運営の効率化や売上拡大を図るという点で、同業者にアリペイの導入を推奨する」と回答しています。
ローカル店舗におけるモバイル決済サービスの導入が進んだことで、中国人旅行者が海外旅行先に持ち込む現金が減少
中国人旅行者がヨーロッパに出発する前に両替する外貨の量は、2019年に前年比16%減少しています。
調査報告書のダウンロードはこちら
https://www.nielsen.com/wp-content/uploads/sites/3/2020/01/2019-new-trends-for-mobile-payment.pdf
アリペイ(Alipay:支付宝)とは
アント フィナンシャル サービスグループが提供する世界有数の決済およびライフスタイルプラットフォームです。海外でも中国人向けのオフライン決済サービスを世界50以上の国と地域で提供しており、グローバルパートナーを合わせたアクティブユーザー数は12億人以上となっています。アリペイの決済を通じた免税サービスは35の国と地域で提供しています。また、250以上の海外金融機関および決済ソリューションプロバイダーと協力して、海外を旅行する中国人観光客および中国の越境ECサイトを利用する海外顧客の決済を可能にしています。現在27の通貨で利用できます。
本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先
アリペイジャパン コーポレートPR 松沢
MAIL:xiang.ji@alibaba-inc.com
アント フィナンシャル サービスグループ広報事務局
MAIL:antfin@prap.co.jp